おいしいハンバーガーのこわい話

Written by Cinzy
「おいしいハンバーガーのこわい話」
エリック・シュローサー/チャールズ・ウィルソン
宇丹貴代実[訳] 1,365円(草思社)

書店でPOPな表紙の本が平積みされていたので、手に取ってみました。

おいしいハンバーガーのこわい話

かわいいイラストとは裏腹に、帯には怖そうなことが書かれていました。
「食べる前に知っておきたい、とても大切なこと」
「え? 肉やポテトにそんなものが? おどろくかもしれないけど、ぜんぶ本当の話です」
さらにページをめくると、次のように書かれていました。

世界中で毎日たくさんの人が食べているファストフード。
きっときみも大好きだろう。
でも、たとえば、こんなことを知っているかな?
★フライドポテトがおいしのは、意外な香辛料が入っているから。
★アメリカや日本で使われている食品用の着色料のなかには、ほかの国で使用が禁止されているものもある。
★清涼飲料一缶に含まれる砂糖の量はスプーン10杯分。
ハンバーガーはおいしいけれど、その裏側には驚くような話、こわい話がたくさんある。
食べる前に知ってもらいたい大切なことを、この本は教えてくれる。

さっそく購入し、読んでみることにしました。

「ファーストフードのハンバーガーの中には、こんなに身体に悪いものが入っていますよ!」的な本かと思いきや、食べ物の話題だけに終わらず、ファーストフード業界がどのように生まれ、どのように育ってきたか、そこで働く人たちの労働環境の問題、そしてファーストフードを食べ続けた人の行く末についてまで書かれていました。
今まで耳にしたことがある話もありますし、なんとなく想像できる話もあります。しかし、いざ活字で読むと、その衝撃は大きかったです。

食品安全規則、労働者安全規則は設けるべきだと思いましたし、ファーストフード会社の脅威も感じました。ただ、食べ続けて肥満に陥る人の話については、この本を読んでも、食べる方にも問題があるのではないかと思いました。
自分がどのようなものを食べているか無関心で、ファーストフードを食べ続ける人に疑問を感じてしまうのです。
手術を受ける話で出てきたサム少年は16歳で体重が130kg以上あるそうですが、いきなり130kgになったわけではありません。そこに至るまで、例えば80kgを超えた時にこのままではいけないと思わなかったのか? と思ってしまうのです。
本人が気づかなくても、親は何とも思わないのか? と思ったのですが、サム少年の場合は、双子の兄も母親も肥満のために痩せる手術を受けているので、恵まれた環境ではなかったようです・・・

これ以外にも「チキンマックナゲット」がどのようにして作られているか? マックナゲット用に品種改良された新種の鶏「ミスター・マクドナルド」など、考えさせられることはいろいろあると思います。

ティーンエイジ向けに書かれた本なので、読みやすく、すぐに読めますので、マクドナルドが好きな人にも、嫌いな人にも、ぜひ読んでもらえればと思います。